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みなさまのご協力を得て下田市議会に提出した陳情書を受けて、
産業厚生委員会が協議会を設けて南豆製氷について検討する ことになりました。9月29日の午前中に委員会メンバー7名が 市の建設課職員らと共に南豆製氷の内部を見学しました。 同行させていただき、久しぶりに内部の写真を撮ってきました。 南豆製氷応援団が所有者に建物を返還した2008年9月末以来 定期的な清掃も行われておらず、建物内は荒れた印象でした。 が、返還以降、急激に劣化が進んだ様子ではありませんでした。 建物は工場に原動力を提供していた機械室、今ではほとんど 見ることのない近代の製氷プールを備えた第一製氷室、製造した 氷を貯蔵する六つの貯氷室が通路の両側に並ぶ貯氷庫によって 構成されています(下田漁業の隆盛に伴い供給が追いつかなく なったため1925年に増築されたと伝えられる木造の第二製氷 室は2008年12月に解体され跡地は有料駐車場になりました)。 南豆製氷は1923年に建造され、80年間も下田の水産業界に 氷を提供した後、2004年に操業を停止しました。以後、建物は 現役時代とは全く異なる環境にさらされており、各所で劣化が 進行中です。2007年には貯氷庫の貯氷室DE1の西側内壁が 崩落、2008年には保存運動が始まった当初から最も危険な 状態にあった貯氷室DE3の内壁が崩落しています。 機械室では、落下に備えて内外の専門家と市民有志が仮支柱を 設置した梁の根太部分の劣化は進行していましたが、梁はまだ 落ちてはいませんでした。 第一製氷室では伊豆石の壁面のひび割れが広がっている 箇所がありました。木造の製氷プールや屋根組は、隣接していた 第二製氷室への入り口が開放されたままになっているためか、 雨水が浸透しても自然乾燥しているようです。 貯氷庫では、天井の落下が心配された西側のDW1、DW3室では 劣化は進んでいるようですが、まだ落下していませんでした。 外観では、貯氷庫の屋根瓦のうねりがひどくなっているようです。 南豆製氷を残して活用するには構造補強は当然必要ですが、 果たして保存が不可能なほど急激に進行しているのか、構造の 専門家にぜひ見ていただきたいと思いました。 ※南豆製氷の保存運動や市民による建物の応急補修の経緯に ついては、「南豆製氷とは」をご覧ください。 ※下田市議会に提出した陳情書については「情報」をご覧ください。 (hanami)
by nanzu-plus
| 2009-09-30 00:00
| 情報
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南豆メモ
南豆製氷 消滅
これまで建物を 残してくださった 所有者に向けた ≪ありがとう募金≫ 2013.11.30 終了 合計:36万3,593円 ::Links:::::::::::::::::::::::::::::: 下田まち遺産連携会議 下田TMO NPO地域再創生プログラム カテゴリ
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