伊豆下田の南豆製氷を  未来に活かすサイトです。
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日誌 2012.04.01
解体が迫る南豆製氷。

なんとか残す道はないかと下田内外の有志が動いている。

製氷工場として80年以上も下田の水産業の盛衰に寄り添って、
廃業したのが2004年。以来、保存運動が行われてきた。

一時は市が購入する方向で運動も盛り上がり、2006年には
“市が買い戻すまでの2年間の期限付き”で現所有者が購入。

だが、2008年に市が財政難を理由に購入を断念してしまい
保存運動はとん挫。

この間、市民が購入しようという提案もいくどとなく浮上したが、
高い保存コストに阻まれた。

約1億円で購入してからも安全な場として活用するには
さらに1億円ほどかけて建物の構造を補強する必要がある。

このカネの壁は今も変わらない。道は険しい。
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先日ある人が言っていた。下田のまちづくりの話。

よその町で成功したものをいくらもってきてもダメだ、
下田らしいことをしなければ…。

同感。

南豆製氷は伊豆ならではの石造建築。そして、かつて
造船や漁業という海の産業に支えられてきた港町としての
下田の歴史を反映する数少ない建物。

機械室、製氷室、貯氷庫の三つの棟が近代的な製氷工程を
今に伝える全国でも珍しい産業遺産でもある。

新下田橋(人魚橋)がまだかかっていなかった大正末期に
建造され、稲生沢川の河口側からやってくる船を迎えた
シンプルながら端正な三角屋根の“顔”も良いが、下田の
町の人に見せてきた近代的なファサードも捨てがたい。
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貯氷庫の外壁だって、この規模で伊豆石が見られる建物が
他にどこにあるのだろう。
f0009157_22521353.jpg

先日、ある下田人がこう言っていた。

地元の人間にとって思い出がある旧下田小学校と違って
南豆製氷は工場だったから親しみを感じる市民は少ない。
それでみんな保存にも無関心なのだと。

この8年間、何度も聞いた。もっともな意見だと思う。

でも、下田を訪れる観光客やリピーターには南豆製氷を
旧町内へのランドマークと感じている人はとても多いし、
足場がかけられた姿を見て「改修工事が始まるんですか」
と、たまたま出会った観光客に何度聞かれたことか。

下田は観光を地場産業として育てていくつもりなら、
少しお客様の視点になって考えてみてもよいのでは…。
などと思う今日この頃。
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by nanzu-plus | 2012-04-01 23:00 | 日誌
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南豆メモ
南豆製氷 消滅


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≪ありがとう募金≫
2013.11.30 終了
合計:36万3,593円

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