伊豆下田の南豆製氷を  未来に活かすサイトです。
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2012.10.15 文化はいつも後まわし
所有者から10月31日までの猶予が示されたことを受けて、7月に就任した
楠山市長に会ってきた。

同行者は、最初に南豆製氷の購入に向けて活動を始めたまちづくり会社
(株)下田TMOの代表だった田中豊さん(現下田市商工会議所会頭)、
この8年間一貫して南豆製氷の保存を議会で訴え続けてきた市議会議員の
鈴木敬さん、東京から駆けつけた南豆製氷応援団の竹内さんです。

※竹内さんは、自分が借金して南豆製氷の一部だけでも購入して残そうと
呼びかけてくれた建築家です(残念ながら提案は却下されました)。

先方は、市長と副市長が一時間以上も応対してくださいました。

私たちは以下の点を中心にアピールしました:
・現所有者はそもそも市の養成を受けて南豆製氷を一時的に
 購入した方で「下田のためになれば良い」と一貫して語っている。
 市が主導して行動すれば活用に向けた購入方法についても相談に
 応じてくださる可能性があると思われる。
・国登録有形文化財である南豆製氷の保存については静岡県も関心は
 寄せているが、市が動かないことには支援策の検討もしようがない。
・国内認定された伊豆半島ジオパークの発展に伴い、伊豆最大の
 石造建築として“ジオスポット”に該当する南豆製氷の観光施設
 としての活用価値は高まる。
・下田ならではのオリジナルなものに投資しなければ観光地として
 競争には勝てない。
・南豆製氷だけでなく伊豆石は重要な景観要素。下田は“開国の歴史”
 から“まちなみ整備”へと全体として取り組む必要がある。

市長の回答は以下のとおりです:
・南豆製氷の価値を理解していないわけではない。景観も大事。
 だが、大震災を受けた防災対策の見直しや市庁舎移転等々、他の
 施策と比べて優先順位が低い。
・南豆製氷を買うだけの財政力がない。建物が寄付されたとしても
 市が管理運営するのは無理。

つまり、2005年に南豆製氷応援団が提出した署名を受ける形で
購入を表明したのち2008年に断念した前市長と同じ回答だった。

応援団が現在集めている署名は、近代化遺産への関心の高まりや
伊豆半島ジオパーク構想の進展に伴い観光施設として収益源となる
可能性が出てきた情勢の変化を踏まえて南豆製氷の活用を再検討
していただきたい、という内容だ。

今日の市の回答には、この間の情勢の変化を受けて高まっている
南豆製氷の新たな活用可能性を再検討する意思は感じられなかった。

下田市にカネがないとして、では残すべき文化財の価値はコストが
安い順に決めるというのだろうか。

それでは、カネで買えない価値を理解する資産家のパトロンでも
いないかぎり、次世代に伝えるべき地域の文化や文化財は
失われてゆくばかりだ。

守るべき文化財としての価値を認めているのなら、地域の収益源と
しての金銭的価値をどのように高めていくのか、真剣に考えるべき
ではないのだろうか…。

地域に固有の文化こそ、旅人を惹きつける最大の観光資源では
ないのだろうか…。

このままではパトロンが確保できないかぎり南豆製氷は守れない。
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(H)
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by nanzu-plus | 2012-10-15 23:00 | 日誌
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南豆メモ
南豆製氷 消滅


これまで建物を
残してくださった
所有者に向けた
≪ありがとう募金≫
2013.11.30 終了
合計:36万3,593円

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