伊豆下田の南豆製氷を  未来に活かすサイトです。
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NPO地域再創生プログラムから下田市へのメッセージ
東京のNPO地域再創生プログラムから下田市長、教育長、市議会議長へ
寄せられたメッセージです。NPOの了解を得てご紹介します。

同NPOは建築家や大学関係者、建築を学ぶ学生、まちづくりに関心のある
市民などによって構成される組織です。2004年の設立当初から下田の
まちづくりに取り組み、2005年3月に南豆製氷所で初めてアートイベントと
南豆製氷所をテーマにしたシンポジウムを開催しました。南豆製氷応援団も
その時のイベントに合わせて発足しました。

(株)下田TMO、南豆製氷応援団、そして当初は保存に前向きだった下田市
(オブザーバー参加)と共に開催していた「下田まち遺産連携会議」という
月例会合には東京から多数のNPOメンバーが参加していました。

今では130件も登録されている「下田まち遺産」という発想の誕生に立ち会い、
国交省の助成を得て下田内外の多数の市民が協力して実施した「都市再生モデル
調査(南豆製氷を基点にした旧町の活性化を検討しました)」や「下田市景観
まちづくり条例(2010年施行)」の策定に大きな役割を果たしたNPOです。

NPO地域再創生プログラムのウェブサイト→http://www.npo-rprogram.jp/

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PDF版のダウンロード
(以下と内容は同じですが、PDFの方が読みやすいと思います)

平成25年4月

下田市長 楠山俊介殿
下田市教育長殿
下田市議会議長殿

下田旧南豆製氷所についての希望

 私たちNPO地域再創生プログラムは、2004年の設立年度に初めてこちら
下田のまちを視察調査させていただいて以来、そこに発見された町の実力とも
いうべき、数々の魅力に惹かれ、下田の市民とご一緒しながらいくつかの
活動を行ってまいりました。
 その中でも、昨今話題になっている旧南豆製氷所については、現地サーベイで
初めて発見して、その空間の面白さ、豊かさに驚き、2005年当時の所有者で
あった商業協同組合にご相談をして、内部の公開と討論会を行ったことが、
その後の市民活動との連携や、景観行政へのご協力につながっていたことも
あって、忘れることのできない関わりとなっています。
 今回、現所有者の解体の意向が公になりそれに関連して、下田のまちづくり
行政へ深く関心を持つ者として、希望を述べさせていただきます。

 まず、この旧南豆製氷所に関しては、

・伊豆急下田駅、また国道から下田旧市街へのゲートに当たる重要な位置であり、
・そこに下田の市民の産業の記憶としてのこの旧製氷所があることの価値は
 「まちの顔」の存在として大変に大きいとおもいます。
・また80数年前に、下田市民の有志がお金を出し合って作ったという由来は、
 コミュニティのルーツのエピソードとして非常にすばらしいとおもいます。
・そして、建築的に見ると、今は採掘されていない伊豆石の組積で作られた
 建築としては、もう二度と作れない規模の建造物としての希少性があります。

 そして、これはわれわれの活動以降の4年ほどの公開期間に、この場所を
舞台に展開された、市民によるまちの元気をつくる活動のよりどころとなる
場所としての価値と、案内された市外からの人たち、特に多くのアーティストが
この空間に対して一様に感銘を受け、また何かをここでやってみたいという
言葉を発していったことは、この建物の価値の重要な一端ではないでしょうか。

 しかしそれとしても、保存活用へ向けていろいろな試みが行われた結果と
しての今回の解体表明であり、現所有者のここまでの負担と心情を考えると、
一概に否定はできないものがあります。

 残るか、残らないかの対立が、勝ち負けとして、建物の所有者と利用者
(保存希望者)のどちらかに傷を残すということはわれわれは望みません。

 では、どういう方向へわれわれが希望を持ちたいと考えているか。

 ひとつは、この建物と人とのかかわりの記憶をきちんと後の人が受け継ぐ
機会をつくることです。「おくりびと」という映画がありましたが、悼むという
行為は亡くなったものの不在以後を生きていく人のための重要な営みです。
それに相当することが建築の最後にもあってよいのではないでしょうか。
 その中のひとつとして、これまでは所有者への意識のためでしょうが、
この建物は「まち遺産」に指定されておりませんでした。現存するうちに
できれば市として指定をしていただき、そのこととこの建物を市民に再度
認識していただくイベントを開く機会があればと希望します。

 もうひとつは、これからのことです。「まち遺産」やその他まだまだ市内に
使われている、歴史の価値ある建造物や場所についても、今後同様な
「惜しくも壊されることが決まりました」という状況はやってくるでしょう。
しかしその最後とは、急にやってくるものではなく、むしろ所有されている
時間の中で、少しずつ苦しさが蓄積してきたものが一線を越えるのだと
認識しています。その間、所有者が協力を求める相手が見つからないために
あきらめるケースもあろうかと思います。
 できれば、そういった崖縁に到達する前に、多くの人が手を差し伸べられる
ようにしたい。そう考えております。そのためには、それぞれの「まち遺産」の
現況、何が問題になっているのかがわからないとなりません。
 今回は解体を前提に行われる「調査」を、今後は毎年数を決めて定常的に
行い、それぞれの「まち遺産」の健康診断として、それぞれの建物のカルテを
市が把握しているような状態になることを希望したいとおもいます。

 このカルテの存在によって、下田市は自らの持っている「まち遺産」の
資産価値を把握し、それが減失しないように予定を立てることができます。
また市だけでなく、今回の旧南豆製氷所の4年間のように、市内市外の市民の
協力による支援のネットワークとしても機能させることができるかも知れません。
 私たちがひきつけられた、下田のまち、「まち遺産」に歩いて出会えるまちの
魅力が未来に引き継がれていくために、旧南豆製氷所の問題に関連して考えて
おります、これらの件について市、教育委員会、議会にてご一考いただけるよう、
希望いたします。

NPO地域再創生プログラム

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by nanzu-plus | 2013-04-03 04:39 | 報告
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南豆メモ
南豆製氷 消滅


これまで建物を
残してくださった
所有者に向けた
≪ありがとう募金≫
2013.11.30 終了
合計:36万3,593円

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下田TMO
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