伊豆下田の南豆製氷を  未来に活かすサイトです。
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日誌 2013.11.28
日誌 2013年11月28日(木)

※南豆製氷応援団Hの私的な記録です。ご容赦ください。
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ドラマ制作をしているという男性から電話がかかってきた。

人づてに南豆製氷解体を知って、ロケ地として撮影に使えないものか、
どこに連絡すればいいのか、という問い合わせだった。

どうやら撮影中に壊したり改変したりできるロケ地を探しているようだ。
解体現場ならどこでも良いようだった。聞いていて悲しくなった。
もちろん、彼のせいではない。

南豆製氷は自主製作映画のロケに使われたことがある。廃墟などが
かもし出す独特の雰囲気が大好きという監督さんが、映画の鍵となる
場面をぜひ南豆製氷で撮影したいと私たちを訪ねてきたのだ。

当時は、六つの貯氷室のうち東側のDE1で内壁が崩落したばかり。
そんな貯氷庫での撮影を認めるのはあまりに危険で無責任だと、
共に保存運動を進めてきた東京ベースの建築家たちは猛反対した。

地元メンバーは「貯氷庫を夢のある映像として後世に残してもらいたい」
という想いが強かった。真夜中まで電話とメールでケンケンガクガクの
大議論の末、引き受けたのだった。

撮影は2007年2月、極寒の貯氷庫で行われた。

さらなる崩落のシグナルを見落とすまいと、貯氷室の入口や内壁の
状態など、各部位を毎日測定していた。撮影中にけが人が出るなど
万が一のことがあっては、南豆製氷の保存そのものにも差し障る。

そこで、撮影スタッフ全員に安全ヘルメットの着用を義務付けて、
役者さんのヘルメットは応援団のメンバーが持って待機するという
緊迫した撮影現場となった。

さぞかしやりにくかったろうと思うが監督はじめスタッフの皆さんは
きわめて協力的で、撮影終了後に彼らが使用したヘルメットを
すべて寄贈してくれた。

かくして貯氷室DE3を舞台に幻想的な映像が創りだされたのだった。
映画そのものはその後お蔵入りしてしまったのが残念。

他にも、一青窈さんの『かざぐるま』のプロモーションビデオに
下田在住のペーパークラフト作家である広井通敏さんの風車が
フィーチャーされ、南豆製氷でも撮影が行われた。2005年の夏のこと。
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一青窈さんの『かざぐるま』の映像を下記URLでみつけました
http://www.dailymotion.com/video/x3axqi_%E4%B8%80%E9%9D%92%E7%AA%88-%E3%81%8B%E3%81%96%E3%81%90%E3%82%8B%E3%81%BE_news
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2007年にはインディーズバンドのロケにも使われた。
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夕方、南豆製氷へ。

ちょうど田中豊さんから電話。下田商工会議所の現会頭だ。
2004年に設立間もないまちづくり会社・下田TMOを率いて、
南豆製氷を下田の活性化のために購入する計画を進めた人だ。

※下田TMO→http://www.stmo.org/

もともと南豆製氷応援団は下田TMOの活動を支援するために
市民有志もできることをやろうと2005年3月に発足させたのだ。
当初はTMOの資金集めと歩調を合わせて広報活動を行っていた。

下田TMOは2005年春に購入を断念、応援団が実施した署名に
応える形で当時の石井直樹市長が下田市による南豆製氷購入に
乗り出したのだった。

また、下田のまちづくりに関わっていた東京のNPO地域再創生
プログラムも、南豆製氷の保存運動に参加していた。

※NPO地域再創生プログラム→http://www.npo-rprogram.jp/

これらの動きが、2005年半ばから内外のまちづくり組織と行政、
草の根市民が協力して南豆製氷の活用を検討する“下田まち遺産
連携会議”へと発展していった。

閑話休題。

田中豊さんは南豆製氷の解体についてはすでに知っていた。

建物内に応援団メンバーだった元建設関係者のNさんの資材が
まだ残っているので、その扱いについてご本人に確認すべしとのこと。

南豆製氷は保存運動が始まった当初すでに80年間も稼働し続けた
工場だったため、保存して安全に活用するには(約1億円の購入費とは
別に)1億円ほどかけて構造を補強する必要があるといわれていた。

そのような大金をかけた補強は私たち市民にはできなかったが、
内外の様々な方々の協力を得て、劣化が目立つ箇所に簡単な
補修を実施してきた。
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貯氷庫の通路東側の壁面に沿った支柱や、機械室の梁の落下に備える
ための支柱、機械室外壁の北東角の伊豆石の落下に備えるネット
(これには須崎の某所から寄贈された漁網を使いました)など、
今も設置されたままだ。
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(仲間の一人が京都から持ち帰ったお札も建物内にある。
建造から90年を経てもなお立ち続ける南豆製氷は、もしかしたら
千手観音の無数の腕に助けられてもちこたえているのかも知れない…)。
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by nanzu-plus | 2013-11-28 23:59 | 日誌
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南豆メモ
南豆製氷 消滅


これまで建物を
残してくださった
所有者に向けた
≪ありがとう募金≫
2013.11.30 終了
合計:36万3,593円

::Links::::::::::::::::::::::::::::::
下田まち遺産連携会議
下田TMO
NPO地域再創生プログラム
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