伊豆下田の南豆製氷を  未来に活かすサイトです。
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日誌 2013.11.29
日誌 2013年11月29日(金)

※南豆製氷応援団Hの私的な記録です。ご容赦ください。
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午後から蓮台寺の渡辺さんの工房へ。支援者Nちゃんと子供たちも同行。
南豆製氷で使われていた製氷缶の木製の“ふた”に焼き印を入れる実験。
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2005年から南豆製氷の管理・運営を担当していた南豆製氷応援団は、
現所有者のご意向を受けて2008年11月に建物から撤収した。

その際に製氷に使われていた製氷缶などの備品を近代製氷業の
遺物として引き取って保管してきた。

資材の中でも製氷缶は企画展などの際に運び出して展示してきた。
近代の製氷工場の様子を今に伝える貴重なものだ。

木製のふたは、約40×60センチの規格品で、製氷プールに収まった
製氷缶の口を閉じるのに使われた物で、当時は「アート作品の素材や
ベンチに使って再生したい」という声が強かったため、200枚ほどを
そっくり保管している。

保管場所は下田市に提供していただいているので、毎年保管期間の
更新願いを提出してきた。が、それも無期限とはいかない。

そこで、希望者に製氷缶のふたを何かしらに再生して残してもらう
≪近代のかけらを残そう≫計画(仮称)が始動していたのだ。

すでに個人的に声をかけた数人の創作者たちが関心を示していて、
そのうちの一人が「再生してもらうために各地に散らばっていく前に
ふたに“南豆製氷”と刻印しておけばよい」と提案してくれた。

今日はその前段として、焼印ならいくつか持っていると協力を申し出て
くださった渡辺さんの自宅兼工房にお邪魔したのだ。
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五分間ほど直火で温めた焼きごてを製氷缶のふたに押し付けると
「伊豆」「下田」の文字がくっきり刻印されて良い感じになった。
次は「南豆製氷」の焼印の発注先を探そう。
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同行した子供たちの反応を見るまでもなく、焼印を押すという作業
そのものが楽しいので、そこからイベントにしたいものだ。検討しよう。

帰りにNさん宅に立ち寄る。引退された鳶の親方で、南豆製氷で
実施してきた小規模な補修などの際に大活躍した方だ。建物内に
残る資材の一部は、このNさんが提供されたもの。
(11月28日の「日誌」参照)

一部に希望がでている「再利用するために南豆製氷の伊豆石を
分けてもらいたい」という件については、それが実現するようなら
自分も現場で手伝いたいと話していた。

それには所有者の方の同意が得られる方法で(当然コスト含む)
再利用できるよう原型をとどめた伊豆石を回収する必要があるので
現時点ではなんとも言えない。

(石を手作業で外すには膨大なコストが見込まれるのは事実だが、
重機で粉々にしてしまうのはあまりにもMOTTAINAI。)
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南豆製氷へ行くと、Nちゃんが貯氷庫の外壁を眺めていた。
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伊豆石は火山性の柔らかい凝灰岩で、豊かな表情を持っている。
貯氷庫に使われた伊豆石の外観も多種多様で見ていて飽きない。
橋やトンネルを除けば、南豆製氷は今や伊豆半島に残存する
最大の石造建築だ。

100万年ほど前にフィリピンプレートに乗った海底火山が本州に
衝突してできた伊豆半島は、2012年9月に国内ジオパークに
認定されている。

火山活動によって形成された雄大な自然景観だけでなく、
温泉や伊豆石など火山の恩恵を受けて生み出された地域の伝統や
文化も学習・見学対象としての“ジオスポット”だ。だから、伊豆半島
ジオパークのサイトでは下田のペリーロードも「伊豆石の町並み」
として紹介されているのだ。

※伊豆半島ジオパーク→http://izugeopark.org/

最近“伊豆ジオ”の勉強会によく参加しているNちゃんによれば、
“石”に関心のある人たちはわざわざ下田まで南豆製氷を訪れて
いるという。石造の近代化遺産は、実はジオ情報の宝庫でもあるのだ。

下田旧町ペリーロードの風待工房へ。抜群の温故知新センスを持つ
店主のKさんに製氷缶のふたを見ていただく。

“された(年月を経たこなれた風合いのこと)”風情のわりに、
木材そのものはしっかりしているから創作に使いたいという人は
いるのではないか、との感想。

その後、企画展のために商工会議所が運営する市民ギャラリーの
借用申請書を提出しに行くと、なんとこの数日の間に別のイベントの
会場として押さえられてしまっていた。

困った!下田には市民が安く使える会場が少ないのだ。

(そのこと自体、南豆製氷を市民に開かれた建物として再生・活用する
意義のひとつと私自身は考えてきた)。

うーん、別の会場を探さなければ…。

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by nanzu-plus | 2013-11-29 23:55
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南豆メモ
南豆製氷 消滅


これまで建物を
残してくださった
所有者に向けた
≪ありがとう募金≫
2013.11.30 終了
合計:36万3,593円

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