伊豆下田の南豆製氷を  未来に活かすサイトです。
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日誌 2012.10.31 時間が足りない…
10月31日。所有者の方が示してくださった解体までの猶予期間が終わる。
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この三週間、署名を集め、下田市長に会い、静岡県知事にアピールしてきた。
また、個人や建築関係の組織にも建物の保存価値を訴える文書を市長や
県知事に提出していただけないか、お願いしている。

(下田市議会にはすでに陳情書を提出したのだが、これまで共に保存に向けて
活動してきた議員さん一人を除くと、まるで反応はなかった。)
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水面下では知人を仲介に、歴史的建造物の保存に関心のある方に
コンタクトしてもらっているのだが、近県にお住まいではないので
仲介者が直接お訪ねして話をする機会がないまま期限を迎えてしまった。
先方には建物の図面や資料などは送りしたとのことだったが、実際に
南豆製氷の保存に動いてくださるかどうかは現時点では不明なまま。

所有者にそのことを電話でお伝えしたが、厳しいお叱りの言葉をいただいた。
解体工事の予定が立たずご迷惑をおかけしてきたので当然だろう。
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所有者も元はといえば市に頼まれて「下田のためになるなら…」と期限付きで
購入してくださった篤志家なので、建物を壊すのが目的ではけしてないだろう。
だが、解体後に伊豆石を再利用するご予定とのことなので、もうこれ以上は
待ってはいただけないかも知れない。
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日中は時間がなかったので、夜になってから南豆製氷を撮影した。
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南豆製氷応援団が皆様からカンパを募って建物の管理運営を託されていた
期間は有志が照明を設置して建物を毎晩ライトアップしていた。4年間も
放置されて荒れ放題になった現在の姿を見ると心が痛む。

(H)
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by nanzu-plus | 2012-10-31 23:00 | 日誌
2012.10.29 打開策がない
10月29日、下田市長に追加分の署名を提出。28日現在975筆。
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各地でご協力いただいている皆様、本当にありがとうございます。
所有者の方が示した猶予期間は10月31日までですが、署名は
南豆製氷の命運が決するまで集める所存です。

引き続きご支援よろしくお願いします。

南豆製氷は2013年に建造90周年を迎えます。下田が漁業基地として
繁栄した大正末期から氷を提供し続けた、町の大切な近代化遺産です。
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ただ、21世紀にはいるまで稼働していた現役工場だったため、
これまで国や県の産業遺産調査にも含まれていない。近代製氷業の
姿を伝える国内では珍しい遺構であるにもかかわらず、きちんとした
学術的な調査も実施されていません。

静岡県が昨年出版して好評を博した県内の産業遺産を紹介する冊子にも
含まれていません。

下田では市史編纂室が有史以前からの町の歴史を順次まとめて出版して
きましたが、近現代に取りかかるのは来年度から。

伊豆半島が地球の営みを体感できるジオパークとして国内認定を受けたのは
南豆製氷の解体工事が開始される予定だった今年の9月。

ジオパーク構想の中で伊豆石は“火山からの贈りもの”と位置付けられて
いますが、南豆製氷も伊豆に残存する最大の石造建築として見る価値のある
“ジオスポット”として注目されるのはこれからでしょう。

南豆製氷が文化財として市民に意識されるようになったのは、2004年に
まちづくり会社が保存運動を始めてからのことです。

このままでは広く文化財としての価値が認められた頃には南豆製氷は
跡形もなく解体されてしまった後でしょう。
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下田市や議員さんや市民が少しだけ時代に追いついて、未来へ向けて
少しだけ想像力を働かせてくださることを祈るばかりです。

(H)
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by nanzu-plus | 2012-10-29 23:00 | 日誌
2012.10.28 静岡建築士会ご見学
静岡県建築士会の中部ブロックの16人が「景観一考」という
テーマで下田を散策するためご来訪。
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まちあるきを企画したのが南豆製氷の保存活動の同志で
今は清水で建築家として活躍しているS氏。というわけで、
旧町内の散策に同行した。
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まず城山(下田)公園から町全体を見渡してから、江戸時代
初期に海の関所として繁栄した下田の町並みの 成り立ちや、
跡形もなく消えてしまったかつての基幹産業、下田ドックや
旧下田小学校など町の風景の変遷を説明しつつペリーロードを
経て改装中の櫛田家の蔵などの古民家を巡るコースだった。
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“観光”ではなく“景観”をキーワードにしたまちづくりに
関心のある建築の専門家によるまちあるきだったので、
閉鎖されたままの古民家や、駐車場ばかりが増えて町並みが
失われつつある現状なども見ていただいた。
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2010年に景観条例が施行されて、ようやく景観に配慮した
改修や新築が行われるようになってきている下田。
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市民の間でも今後徐々に景観や“下田まち遺産”に対する意識が
高まってゆくだろうことを思えば、そんな変化の兆しが見えてきた
この時期に、建造90周年を前にした南豆製氷が失われようと
しているのが残念でならない…。

(H)
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by nanzu-plus | 2012-10-28 23:00 | 日誌
藤沢市の方から下田市長へのメッセージ
神奈川県藤沢市の方から下田市長へのメッセージです。
(ご本人の了解を得て転載させていただきます)

******************************

昨日、下田に行って(三度目の訪問)初めて知りました。

あの歴史のある建物を未来に遺す事が出来なかったら下田市の歴史に
汚点を遺す事になります。

県外在住者で市民ではありませんが、この愚行に憤りを感じ抗議します。
歴史のある町の文化遺産を守ることは、自治体の存続につながります。

私の生まれ育ち・住む藤沢市は歴史のある町並みの保存に失敗して、
ベッドタウンとはでな観光地になってしまいました。僕は藤沢市に
何の魅力も感じません。下田市が藤沢市のようになってほしく無いです。

まだ時間があります。

自治体と個人だけの問題ではありません。
今を生きる私たちが自分たちの未来に対しての責任でもあります。
資金調達には多大なる難関があるとは思いますが、

現市長の勇気ある決断を期待します。

~海山交流コーディネーター・やまちゃん~
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by nanzu-plus | 2012-10-20 06:10 | 南豆製氷を残そう
皆様の声 下田まち遺産提案書から
南豆製氷を下田まち遺産へ 提案書に寄せられた皆様の想い

「下田まち遺産」の原点である旧南豆製氷所が下田まち遺産に認定されていない
事実を知って「提案書」を南豆製氷応援団有志に託された方たちの想いです
(掲載は提案書の日付順)。

※下田まち遺産→http://www.city.shimoda.shizuoka.jp/form1.php?pid=1779
一番下に「下田まち遺産提案書」(PDF)あり。ダウンロードできます。
南豆製氷応援団まで郵送いただければ下田市役所建設課に届けます。
→〒415-0022静岡県下田市2-4-26下田郵便局 私書箱21号 南豆製氷応援団

◆R136を下ってきて、まちの中心部の入り口にあたる位置、いわば「カンバン」
として機能。横浜でいうとキングとかクイーンといわれる明治大正の歴史的
建造物と同様、歴史ある街の自慢のひとつにしていいと思う。
(下田市在住/「提案する理由」)

◆長きにわたる市内への入り口、ランドマークであり、安直になくす事の
意味を考えるべき。
(下田市在住/「提案する理由」)

◆これこそ遺産だと思う。南豆製氷の産業・事業だった事や、伊豆石造りという
建築物しての文化なども含め、残したい歴史だと思います。
(下田市在住/「提案する理由」)

◆下田市のランドマークとして誇れる建物です!!
(下田市在住/「提案する理由」)

◆こんだけ大きな石造りの建物は他にないのに“大きすぎる金がかかる”だけで
こわすのはもったいないです。下田に足りないのはプライドだと思います。
(下田市在住/「提案する理由」)

◆街の入口に位置する。伊豆石造の建造物が取り壊されるということは
下田の旧町全体のまち遺産に対する意識が低いと思われかねないから。
(下田市在住/「提案する理由」)

◆下田の海に面する街としての役割を終えた施設であり、伊豆石の趣もあり、
車で来た観光客がまず目にするにはふさわしい建物だと感じる。まち遺産という
言葉にぴったりくる。
(河津町在住/「提案する理由」)

◆趣ある佇まいと、利便性を含む多用途なニーズの可能性。周知、アイディア
次第では、一定の費用対効果も望めると思われる。
(下田市在住/「提案する理由」)

◆伊豆石のことは子供のころ祖父が石屋だったので聞いております。駅前の
この建物は下田を代表する歴史あるものです。是非下田の観光に役立つ施設と
なるよう期待します。
(静岡市在住/「提案する理由」)

◆伊豆石の良さが沢村邸の蔵からも実証されています。一度壊したものは
もどりません。復元では意味がありません。今あるものをなんとか維持して
いくことです。
(静岡市在住/「提案する理由」)

◆下田には歴史を大切にする町であってほしいです。
(静岡市在住/「提案する理由」)

◆大正時代から下田の水産業を支え続けて来た歴史の生き証人であり、
伊豆石による珍しい石造物を後世に残していただきたい。
(横浜市在住/「提案する理由」)

◆下田は人工、景気とも底までおちます。そこからがスタートです。
次世代の人びとがこの町はお金がなかったけど歴史ある建物を残してくれたと
先人の行動を称賛するはずです。
(下田市在住/「提案する理由」)

◆下田の近代漁業を支え続けた製氷所である事。伊豆石を使った木骨石造という
希少な建物である事。
(下田市在住/「提案する理由」)


◆伊豆石(ジオパーク)として、産業遺産として、旧町内の入口として(散歩)、
また人を集める力があった場所として、様々な魅力を持っている。
(下田市在住/「提案する理由」)

◆美しい歴史の町、下田に遺(のこ)る文化的遺産を一つでも失うことの
ないようにしていただきたい。消えてしまった物はとりかえせません。子孫に
目に見える歴史を送りたいと思います。さらに、下田に来て「下田に来た!」
と感じさせてくれる大きな意味のある建物であることも忘れないで下さい。
観光客に与える印象も市としては重要な事ではないでしょうか。私は岡山県
津山市の出身です。津山は城下町で歴史のある町。下田に似ています。
文化的に遺したい建物は数多くあります。実家の隣には赤レンガのかつての
銀行があり、子どものころから記念写真の背景は必ずそこに決まっていました。
七五三、お祭り、入学式、卒業式、成人式と、写真を撮ってもらいました。
又、遊び場所でもあり、倉庫の壁にボール投げ、かくれんぼ、門や塀にのぼったり、
楽しい思い出があります。しかしいつの日か、シンメトリーであった塀の左半分が
取り壊され駐車場になってしまいました。時代の流れで駐車スペースが必要だと
考えた所有者の価値観を憎みました。両親含め町内の人も同じように感じて
いたように記憶しています。反対する間もない出来事であったように思います。
失ってからでは遅いのです。まだそこにある建物なら、なんとしてでも
保存していただきたいと思います。下田の人たちに懐かしい気持ちを持ち続けて
欲しいと願います。
(相模原市在住/「提案する理由」)

◆古い建物は残したい。(相模原市在住/「提案する理由」)

◆今春一泊ながら下田観光を楽しませて頂きました。美しい自然もさることながら、
歴史もふりかえらせてくれる古い建造物が残っているのは大切な事だと思います。
(東京都在住/「提案する理由」)

◆歴史ある建物であると共に文化の発信拠点としても実績が高い。
(東京都在住/「提案する理由」)

◆「下田まち遺産」「下田市景観まちづくり条例」の原点となった建物。
市内唯一の国登録有形文化財。大正時代から水産業を支えた下田の近代化遺産。
伊豆半島に残存する最大の伊豆石建築。伊豆の石造の伝統と技を今に伝える
文化遺産。下田の人々と共に歩んだまちの歴史の生き証人。歴史ある建物を
失うことは、まちの歴史を失うこと。
(下田市在住/「提案する理由」)

◆横浜元町はお吉とも縁があり、現在、神奈川歴史博物館では「ペリーの顔・
貌・カオ」という特別展示もされており、横浜と下田のつながりは深いと
思っています。先日下田を旅し、お吉ゆかりの場所や、旧南豆製氷所をみる事が
できました、お吉や開港の歴史にこれだけ力を注いで保存されている下田市
なのですから、是非この製氷所も解体する事なく保存してほしいと思います。
石造りの美しさ、内部のしっかりした造り、今でもすぐ現役で動かせそうな
くらい立派な内部でした。外からちらっと見ただけなので、保存してもらえたら
もっといろいろ知る事ができると思います。これだけすばらしい製氷所は
他にないと思いますので是非保存して下さい!
(横浜市在住/「提案する理由」)
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by nanzu-plus | 2012-10-20 06:00 | 南豆製氷を残そう
2012.10.15 文化はいつも後まわし
所有者から10月31日までの猶予が示されたことを受けて、7月に就任した
楠山市長に会ってきた。

同行者は、最初に南豆製氷の購入に向けて活動を始めたまちづくり会社
(株)下田TMOの代表だった田中豊さん(現下田市商工会議所会頭)、
この8年間一貫して南豆製氷の保存を議会で訴え続けてきた市議会議員の
鈴木敬さん、東京から駆けつけた南豆製氷応援団の竹内さんです。

※竹内さんは、自分が借金して南豆製氷の一部だけでも購入して残そうと
呼びかけてくれた建築家です(残念ながら提案は却下されました)。

先方は、市長と副市長が一時間以上も応対してくださいました。

私たちは以下の点を中心にアピールしました:
・現所有者はそもそも市の養成を受けて南豆製氷を一時的に
 購入した方で「下田のためになれば良い」と一貫して語っている。
 市が主導して行動すれば活用に向けた購入方法についても相談に
 応じてくださる可能性があると思われる。
・国登録有形文化財である南豆製氷の保存については静岡県も関心は
 寄せているが、市が動かないことには支援策の検討もしようがない。
・国内認定された伊豆半島ジオパークの発展に伴い、伊豆最大の
 石造建築として“ジオスポット”に該当する南豆製氷の観光施設
 としての活用価値は高まる。
・下田ならではのオリジナルなものに投資しなければ観光地として
 競争には勝てない。
・南豆製氷だけでなく伊豆石は重要な景観要素。下田は“開国の歴史”
 から“まちなみ整備”へと全体として取り組む必要がある。

市長の回答は以下のとおりです:
・南豆製氷の価値を理解していないわけではない。景観も大事。
 だが、大震災を受けた防災対策の見直しや市庁舎移転等々、他の
 施策と比べて優先順位が低い。
・南豆製氷を買うだけの財政力がない。建物が寄付されたとしても
 市が管理運営するのは無理。

つまり、2005年に南豆製氷応援団が提出した署名を受ける形で
購入を表明したのち2008年に断念した前市長と同じ回答だった。

応援団が現在集めている署名は、近代化遺産への関心の高まりや
伊豆半島ジオパーク構想の進展に伴い観光施設として収益源となる
可能性が出てきた情勢の変化を踏まえて南豆製氷の活用を再検討
していただきたい、という内容だ。

今日の市の回答には、この間の情勢の変化を受けて高まっている
南豆製氷の新たな活用可能性を再検討する意思は感じられなかった。

下田市にカネがないとして、では残すべき文化財の価値はコストが
安い順に決めるというのだろうか。

それでは、カネで買えない価値を理解する資産家のパトロンでも
いないかぎり、次世代に伝えるべき地域の文化や文化財は
失われてゆくばかりだ。

守るべき文化財としての価値を認めているのなら、地域の収益源と
しての金銭的価値をどのように高めていくのか、真剣に考えるべき
ではないのだろうか…。

地域に固有の文化こそ、旅人を惹きつける最大の観光資源では
ないのだろうか…。

このままではパトロンが確保できないかぎり南豆製氷は守れない。
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(H)
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by nanzu-plus | 2012-10-15 23:00 | 日誌
写真2012.10.14 R135に面した外観
国道135号線、下田の市街地へ入る人魚橋あたりから見た北側の顔
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左手に流れるのが稲生沢(いのうざわ)川。その先は下田港、そして海へ。
89年前、下田が漁業で最盛期を迎えていた時代に漁船に氷を供給する目的で
建造された南豆製氷。当時は小さな船が岸に接岸して氷を積み込むと
沖で待つ漁船に運んでいったそうだ。
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機械室、第一製氷室、その隣に建っていた第二製氷室は2008年暮れに
解体されて駐車場になった。漁業の隆盛に伴い氷の供給が間に合わず
昭和初期に増築された木造の産業遺産だった。
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“三つ屋根”シルエットが懐かしい。
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「歴史ある建物を失うことは町の歴史を失うこと」
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(H)
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by nanzu-plus | 2012-10-14 20:20 | 南豆製氷の画像
写真2012.10.14 機械室
稲生沢川沿いの散策路から住吉稲荷越しに見える機械室
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このまま南豆製氷が更地になったらお稲荷さんは丸裸になってしまう
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機械室二階のルーバー部分
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南豆製氷を借用して管理運営していた市民グループが2008年に
所有者に建物を返還して以来、危険防止の足場が組まれ一時は
白いシートで全体が覆われたが、劣化部分の補修は行われていない
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もともと購入する方針だった市の依頼で一時的に所有するつもりで
購入してくださったのが現所有者なので仕方がないことだが
「掃除だけでもさせてほしい」「カンパを募って簡単な補修だけでも
させていただけないか」との申し出を「危険だから」という理由で
一度も聞き入れていただけなかった
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そのなれの果てが今の姿だ。下田市唯一の国登録有形文化財が
こんな形で壊されるのだとしたら「歴史を大切にするまち下田」の
名折れではないだろうか…

(H)
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by nanzu-plus | 2012-10-14 20:10 | 南豆製氷の画像
写真2012.10.14 貯氷庫
下田旧町に向けられた南側の顔
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背景には昔から寝姿山
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貯氷庫の屋根は尾根の瓦がずいぶん落ちたまま放置されている
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貯氷庫のファサード
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(H)
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by nanzu-plus | 2012-10-14 20:00 | 南豆製氷の画像
日誌 2012.10.12 市長とアポ
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所有者に提示された猶予期間はあと19日。何ができるのか。

今日、五月雨式に集まってくる署名を市役所に追加提出してきた。
週明けには市長にお会いできることになった。

南豆製氷は約1億円で購入できても構造を補強しなければ活用できない。

89年前の大正末期に建造され21世紀まで本来の任務である水産業向けの
氷を製造してきた工場の鑑ともいえるこの建物は、2004年に保存運動が
起こるまで文化財として意識されていなかった。働き続けた建物は
当然ながらあちこちガタがきている。

当初から購入費用と補強費用に合計2億円ほど必要と言われてきた。
ナマコ壁と伊豆石の古民家などの保存とはケタが違うこの「2億円」
という金額がこれまでずっとネックになってきた。

港町下田の近代化を支えた文化財としての価値、伊豆の石造の伝統と技を
今に伝える“下田まち遺産”としての価値そのものを重視して市民の
共有財産として守るのは本来は自治体の任務だろう。
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だからこそ、下田市も2005年から2008年にかけて南豆製氷を購入して
活用することを念頭に動いていた。その流れの中で市が購入資金を
捻出するまでのピンチヒッターとして現所有者に購入していただいたのだ。

その市がいつの間にか購入を断念。これを受けた所有者の意向が
わからなかったこともあって、2008年以降は草の根の保存運動も衰退。

資金調達もさることながら、2億円の投資を効率的に回収できる事業計画は
なかなか出てこなかった。

それがここへきて伊豆半島ジオパーク構想が出てきたことによって
南豆製氷を取り巻く状況は大きく変わったのではないかと思う。
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南豆製氷は地元で採石された凝灰岩でできている。そしてジオパークでは
伊豆石は“火山からの贈りもの”。伊豆の石造の伝統は地球の火山活動が
もたらした恩恵と共に歩んできた伊豆の人々の歴史だ。

伊豆半島は噴火をくり返しながらプレートに乗って移動してきた火山島が
本州に衝突して形成された。日本で唯一フィリピンプレートに乗っている
稀有な地域なのだ。この9月にはジオパークとして国内認定された。
今後世界認定される可能性も高いのではないか。

橋やトンネルを除く半島最大の伊豆石建築である南豆製氷はジオスポット。
下田のみならず、南伊豆地域のジオサイトやジオスポットを紹介する
ビジターセンターやミュージアムとして活用すれば、投下資金を回収できる
事業の青写真が描けるのではないだろうか。

文化財としての価値を核とした観光資源としての可能性がようやく見えてきた
この時期に、この建物が来年の建造90周年を見ることなく失われるのは
持てる宝を自ら破壊するようなもの。あまりにもったいない。
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(H)
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by nanzu-plus | 2012-10-12 23:00 | 日誌


南豆メモ
南豆製氷 消滅


これまで建物を
残してくださった
所有者に向けた
≪ありがとう募金≫
2013.11.30 終了
合計:36万3,593円

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