伊豆下田の南豆製氷を  未来に活かすサイトです。
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カテゴリ:日誌( 74 )
日誌2008.12.19 ひとつの未来が消え、新たな未来が生まれる
日誌2008.12.19 ひとつの未来が消え、新たな未来が生まれる

今朝、第ニ製氷室を含む建物の木造部分の解体がほぼ終わりました。
あとは木造の製氷プールとコンクリートの基礎部分だけです。

静岡新聞によれば木造の第ニ製氷室が増築されたのは大正15年とのこと。
南豆製氷の三つ屋根シルエットは石造の機械室、第一製氷室、貯氷庫が
建てられたわずか三年後、82年前に下田のまちなみに加わったことに
なります。下田からまたひとつ、歴史を伝える風景が消えてゆきました。

日本の近代化のなかで氷を大量生産する目的で建てられた南豆製氷の
製氷室は、製氷缶をはめ込む升目の“プール”を持つ独特な空間です。
石造と木造の製氷室が隣り合う南豆製氷のユニークな構造を残して
未来に活かす道が模索されることなく壊されてしまったのが残念です。

ただ、今回の解体工事では新たな未来も生まれています。木造の建物が
増築されたことで、80年以上も隠れていた第一製氷室の伊豆石の外壁が
姿を現しました。南豆製氷は伊豆半島最大の石造建築といわれています。
木造部分がなくなったことで見えてきた第一製氷室から貯氷庫へと連なる
伊豆石の壁面には、圧倒的な存在感があります。

下田の旧町内には雑忠(さいちゅう)の屋号で親しまれてきた見事な
ナマコ壁の建物が残っていますが、伊豆石でできた南豆製氷の西側壁面も
下田の新しい顔になってゆくことでしょう。

そして伊豆石造りの伝統・技術と共に南豆製氷に他にない個性や価値を
与えているのは、下田の漁業を支え人々の営みと共に歩んだ長い歴史や
文化が織りなす物語ではないでしょうか。所有者は残る第一製氷室も
いずれは解体する予定とのことです。建物は使う人次第で活きるもの。
南豆製氷が空虚な“石の箱”にならないことを願っています。

下田の港の一角で長らく働き続けた第ニ製氷室とミニ貯氷庫。保存運動の
過程でもさまざまに使われ、多くの人に楽しいひとときを与えてくれた
これらの建物に敬意と感謝の気持ちを記したいと思います。

最後のスリーショット
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解体を待つ第ニ製氷室
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空が広がる西側の空き地
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右手に見えるのがミニ貯氷庫があった場所
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第ニ製氷室の国道側の壁が取り払われる
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第一製氷室の外壁が80年ぶりに姿を現した
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製氷プールも廃材を除去してから解体される
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基礎のコンクリートも取り除く予定
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左手に見えるのは第一製氷室の出入り口
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二つ屋根の南豆製氷
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※詳細は「情報」カテゴリをご覧ください。
(hanami)
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by nanzu-plus | 2008-12-20 00:00 | 日誌
日誌2008.12.18 第ニ製氷室の解体が始まる
日誌2008.12.18 第ニ製氷室の解体が始まる

昨日から始まった南豆製氷の木造部分の取り壊しで、今日は第ニ製氷室の
大半が解体されました。風通しをよくするための小屋根も取り払われ、
下田漁業の最盛期を支えた製氷プールも廃材に覆われてゆきました。
反対に、旺盛な氷の需要に応えるために木造の製氷室が増築されて以来
隠れていた第一製氷室の伊豆石の外壁が80年ぶりに姿を現しました。
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今日は近所にお住まいの“かつての悪がき”のオヤジさま方が現場を訪れ、
南豆製氷が遊び場だった頃の話を聞かせてくれました。

第ニ製氷室の屋根が取り壊される
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道路側から覗くと、貯氷庫の向こうに青空が見える
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第ニ製氷室の製氷プールを見る最後の機会
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覆われていた第一製氷室の外壁が姿を現す
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屋根が落とされる
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この段階では小屋根は残っている
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小屋根を取り壊す
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夕陽を浴びる寝姿山
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小屋根の屋根が取り外される
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19日の工事で前面に見える部分が取り壊される予定
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明日の作業で過去80年ほどにわたって人魚橋(国道135号線)から見えて
いた南豆製氷の三つの屋根のシルエットは見られなくなります。
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※詳細は「情報」カテゴリをご覧ください。
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by nanzu-plus | 2008-12-18 23:00 | 日誌
日誌2008.12.17 木造部分の解体が始まる
日誌2008.12.17 木造部分の解体が始まる

冷たい冬の雨のなか、朝から木造部分の解体が始まりました。

業者のご厚意で作業が始まる前に内部を撮影させていただきました。
今回取り壊される第ニ製氷室を石造の第一製氷室から撮影していて、
大正と昭和、石造と木造の産業遺構が隣接する建物は全国、全世界で
ここだけだということを改めて実感しました。
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南豆製氷の価値の原点であるこの二つの製氷室をセットで改修して、
ユニークな空間として活用できないものか。木造部分のうち第ニ製氷室
だけでもなんとか保存していただけないか、急きょ所有者に電話して
最後のアピールを試みましたが、聞き入れられませんでした。

第ニ製氷室は、昭和時代の下田漁業の最盛期に氷の需要に応えるために
増築されました。木造ではあれ、構造は大正末期に建てられた石造の
第一製氷室と同じです。日本の近代製氷業の大切な遺構であるとともに、
なによりも下田の歴史やまちなみの一部として価値ある建物です。
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また、2004年に最初に保存活動を始めた下田TMOや南豆製氷応援団は、
この第ニ製氷室を映画の上映、鈴木まもるさんの鳥の巣と絵本原画展、
南高レトロ写真館など、さまざまなイベントに活用してきました。
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2007年には製氷プールを覆っていた板を取り去り、窓ガラスをはめて
道行く人にも見ていただこうと夜間にライトアップを行ってきました。
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南豆製氷で最も劣化が激しいのは貯氷庫です。今回の工事では隣接する
住吉稲荷に面した外壁には安全策として足場がかけられました。ただ、
木造部分を解体する理由は放火防止とのことです。確かに、壊して
しまえば放火しようにもできませんが、それでは自然災害で建物が
破壊される前に自分で壊してしまうのと同じことになってしまいます。
歴史的・景観的価値が広く認識されることなく失われようとしている
木造の第ニ製氷室にせめて心のなかで敬意を表したいと思います。

所有者は今後は第一製氷室も外観を残して取り壊す予定とのことです。
内外の多くの人々を魅了する南豆製氷のダイナミックな内部空間は、
製氷工場として建造され近年まで操業を続けてきたからこそ、奇跡的に
残ったものです。外観だけ残すのでは、どこにでもある石の箱になって
しまいます。それでは本当にもったいないし、残念でなりません。

本日の工事は空き地側のミニ貯氷室から始まりました。南豆製氷応援団が
みなさまから寄贈されたストーブやテーブルなどを置いていた部屋です。
壁と天井がぐるりと断熱材に包まれた部屋は、さらに東側の梁が貯氷庫の
縁に乗っていたため、伊豆石を傷めずに解体するのは大変そうでした。
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一日の作業でミニ貯氷室の半分が壊されました。その結果、木造部分が
建てられて以来、完全に覆われていた貯氷庫の外壁が少し見えてきました。
それはそれで、南豆製氷の新しい姿になってゆくのでしょう。
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18日には第ニ製氷室が解体される予定です。何十年にもわたって下田の
まちなみに溶け込んできた南豆製氷の“三つ屋根”シルエットも今夜
限りです。南豆製氷に限らず、下田の旧町内では古い建物が改築されたり
駐車場になったりして、見慣れた風景が失われつつあります。
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※詳細は「情報」カテゴリをご覧ください。
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by nanzu-plus | 2008-12-17 23:00 | 日誌
日誌2008.5.24 南豆製氷と切り絵師の出会い
日誌2008.5.24 南豆製氷と切り絵師の出会い
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下田生まれの切り絵師、伽嶋清華(かじま・せいが、雅号)。
彼女が最初に南豆製氷に現れたのは2005年の初夏だったか―。
「南豆製氷の古い写真があったら貸してください」と、震える声で
申し出たのが出会いだった。彼女の切り絵を見せてもらった一同は
引っ込み思案な本人の印象からは想像できない、作品のパワーに
圧倒されたのだった。下田にはこんな若き才能が眠っていたのか?!
そして数日後、彼女は南豆製氷を見事な作品にして披露してくれた。

これが縁となり、雅号も南豆製氷応援団の仲間が命名、2005年の
夏に南豆製氷を会場に初の個展を開催、以後保存を呼びかける
ポスターやチラシに進んで切り絵を提供してきた。2007年には
国の登録有形文化財に指定されたことを記念して、南豆製氷を
めぐる四季の移ろいを描いた作品を集めた切り絵展を開催。

この春、伊豆新聞の連載小説の挿絵を担当することが決まった時、
南豆製氷の仲間たちは彼女の躍進を心から喜びあった。25日まで
開催中の今回の個展は、新聞の挿絵となったモノクロ作品を新たに
カラー版として切り直したもの。切り絵が完成するまでを説明した
パネルもあります。ぜひ、切り絵の原画に触れにきてください!

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by nanzu-plus | 2008-05-25 00:00 | 日誌
日誌2008.5.5 自然との響感
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5月2日に南豆製氷で開催されたアイヌ文化交流イベント
『Return to Tribe(部族回帰)』。雨風が吹きすさぶ荒れ模様のなか
それでも40人ほどが長老のユーカラと民族楽器の演奏を体験した。
機械室奥の角にはなぜか雨どいの水が室内に落ちる場所があり、
ざぶざぶ、ぴちょんぴちょんと雨音の伴奏。まさに自然との饗宴。
Return to Tribeとは、つまりReturn to Natureということかと
勝手に納得。ポンペさんに教えてもらった“むっくり”、まともに
音を鳴らすのが難しい。もっか悪戦苦闘中。

(hanami)
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by nanzu-plus | 2008-05-06 00:00 | 日誌
日誌2008.5.1 Return to Tribe
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5月2日に開催される黒潮文化の会のアイヌ文化交流イベント
『Return to Tribe(部族回帰)』の準備が南豆製氷で行われた。
機械室には長老のユーカラ(口承の叙事詩)のために半円形に
椅子が並べられ、第一製氷室では民族衣装などの展示の設置。
いしがまやのピザバスも貯氷庫脇のスペースに無事に搬入。
熊の毛皮の上着を触らせてもらった。思ったより柔らかい。
なかなか暖かそうだ。会場ではアイヌのお茶も用意するとのこと。
ミントと紫蘇がミックスされたような味とは…?
開場は13:00、ユーカラは16:00開始です。

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by nanzu-plus | 2008-05-02 00:00 | 日誌
日誌2008.4.28 下田名物、南豆製氷に参上!
赤い着物にふんどし、歌舞伎メークにモヒカン刈りといういでたちで
トランペットを吹き、ダラブッカを叩き、歌い、踊る、謎の男―。
“アースデイ下田2008”や“南豆くらふとバザ~ル”で南豆製氷を
訪れて度肝を抜かれた方も多いのではないだろうか。
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これぞ下田名物(笑)フリージャズ・トランペッターの庄田次郎さん。
下田のメインストリート、まいまい通りでジャズバーを経営する
次郎さんは下田生まれの下田育ち。下田を深く愛する一人である。
国内のみならず海外にもストリート・パフォーマンスに出かけてゆく
その音楽性と人柄と破天荒な生き様に、特に都会の若者にファン多し。
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音楽に上手も下手もなし、自由に参加してみんなで楽しもうという
次郎さんのスタンスに、つい巻き込まれて楽器を手にしてしまう
通行人の多いこと。free spirit。南豆製氷もかくありたい。

次郎さん、いつも盛り上げていただき、ありがとうございます!

追伸:毎月第一日曜日にはベイステージのデッキでパフォーマンスあり。
(hanami)
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by nanzu-plus | 2008-04-28 00:00 | 日誌
日誌 2008.4.26 南豆くらふとバザ~ル 27日まで開催中
南豆くらふとバザ~ル 27日まで開催中
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近代製氷業の姿を今に伝える貴重な産業遺産として、2007年に
国の登録有形文化財に指定された南豆製氷。地域に暮らす人、
旅する人が行き交うこの場所を“市”にみたてて、手づくり作品を
展示・即売する「南豆くらふとバザ~ル」もこれで三回目。

26日は風が吹きすさび雨が降ったり止んだりの寒いスタート。
にも関わらず、130人を超える来場者が足を運んでくれました。
27日は晴れるといいな。南豆製氷でお会いしましょう!

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by nanzu-plus | 2008-04-27 00:00 | 日誌
日誌 2008.4.17 アースデイ下田2008、広域版ポスターと幟が完成!
アースデイ下田2008、広域版ポスターと幟が完成!
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南豆製氷に集まって4月22日のアースデイ(地球の日)をPRして、
私たちが自然環境への意識をもって毎日を暮らすためのささやかな
アピールをしてみよう!と始まった「アースデイ下田2008@南豆製氷」。

ピザを焼くための石窯を搭載した“ピザバス”をBDF(使用済みの
食用油を使ったディーゼル燃料)で走らせる“いしがまや”さん夫妻が
参加して積極的に声をかけてくれて、4月19日、20日は南豆製氷を含む
10会場での開催へと拡大しました。各会場共通のポスターと幟も完成!
みなさま、週末はぜひ市内の会場をハシゴしてください。

広域ポスター(PDF)は下記サイトからダウンロードできます。
http://sgym.web.fc2.com/nanzdir/eds2008poster.pdf

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by nanzu-plus | 2008-04-17 00:00 | 日誌
日誌 2008.1.20 まわる、まわる、子供の惑星!
まわる、まわる、子供の惑星!
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昨年の「一発入魂!あなたの作品展」の際に実施した来場者投票で
見事に2007年度「一発入魂!大賞」に輝いた白浜保育所の子供たちの
受賞記念展覧会を開催中。墨絵風の渋い(?!)作品、海辺で拾った
ガラスの破片を散りばめた作品、パティシエ必見の“美味しいケーキ”、
立体作品「おおきなかぶ」のメーキング写真と、盛りだくさんの内容です。
最終日の21日には子供たちがステージで歌います(10:00から)!

※詳細は「情報」カテゴリをご覧ください。
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by nanzu-plus | 2008-01-20 17:00 | 日誌


南豆メモ
南豆製氷 消滅


これまで建物を
残してくださった
所有者に向けた
≪ありがとう募金≫
2013.11.30 終了
合計:36万3,593円

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下田TMO
NPO地域再創生プログラム
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